さへずり草紙NEO

旧はてなダイアリーを引き継いでいます。

久闊

しばらくはてなをお留守にしていたら、いつの間にかはてな市民を剥奪されておりました。 記事整理のため閉ざしていたものの肝心の記事整理は全く進まず、かといってアカウントを無駄に眠らせるのも勿体ないので、リハビリしながら再び開いてみました。 そん…

水(1ケース)を買いにいこうとドアを開けたら一陣の風に見舞われました。その風に秋らしい匂いがついていて、一杯に吸ったらおだやかな気持になりました。 匂いの元は、端の部屋で燻していた印度のお香でした。例の事件以来、お香を炊いている家は何かちが…

顔芸

くやしいですッ

とろけちゃう

森永チョコチップクッキーの蓋の裏にはこんな世界が… いたみやすいので優しくしてください。[rakuten:kenkocom:10556667:detail]

名品・下品伯爵の一日

真面目な原稿仕事のあとの息抜きにと覗いてびっくり仰天。 ぼんやり上手さんの ぼんやり童話 下品伯爵の一日 これもう最高!近来まれに見る快作! 周りの者が顰蹙しようが呆れようが下らない下品な言辞を弄して悦に入るところなど、伯爵の下品さが他人事のよ…

戦前に於ける漆壷研究の一資料

【御漆壷】 天皇家及び皇族に代々製法が伝わる金色漆塗りの壷。「御漆壷の儀」を司る典範に則り、一回の御漆壷で一口の漆壷を地面に落として割る。御漆壷の粉々に砕け散ったさまにより一年の豊凶、災害、移動、就職、恋愛などを占う。(「大辞圏」 第13版)…

新釈日本語辞典

くち口争い【くち-あらそい】 口技権を巡って小さな紛争が起きること。 口当【くち-あたり】①口に入れた時の感覚。②口での接待ぶり。もてなし。「―――のよい人」 口入【くち-いれ】 口に入れること。 口移【くち-うつし】 ①口から口に移すこと。口あらそいが…

卒業記念写真

ハーイはやく土の字になってーふたり遅れてるよー

乙女の獲物

「阪神のバーゲンセールでめっさ取りあっこしてゲトしてん。ええやろ」 「うわっ。ええなあ。写メ撮らしてえや。ピロローン」

ダルイ・マラ十四世(72)

ウチのナニにナニがナニしたのがばれてね、今コレなんっすよー

「椿説日本語語源辞典(抄)」

わが国で現在用いられている言葉には、思いもよらない語源を持つものが少なくない。しかも、その伝来の多くはすでに遠く忘れ去られている。中には誤った由来が流布している事例も散見される。筆者はここで、KYなど横文字の乱用やコンビニ、ボディコンなど恣…

新釈日本語辞典

暮れ詰める【和 くれ-づめる】 年の瀬に貧乏をして食い詰め、放浪の旅に出ること。またその人、集団。近年では【くれずめる】とも表記する。流行語の「クレズマー」は「くれづめる」が馴化した言葉。 上記の集団が路肩で演奏する音楽。乞食節。 クレズマーの…

日本の土俗的性神信仰と現代社会(二)

[承前]このように我々は性神を媒介として、至るところで遠く離れた異国とのつながりを確認することができ、また単純素朴な土俗信仰が都会的に進化しながら日本人の現代生活に適応してゆく姿も垣間見ることができるのであるが、現代文明との馴化という以外に…

日本の土俗的性神信仰と現代社会(一)

古来、日本では土地神としての道祖神や地蔵に対する信仰が篤く、殊に性神という側面を持った道祖神信仰は日本各地に根強く残っている。昨今、都市圏に広がりを見せつつある性神について筆者は地道なフィールドワークを続け、土俗的信仰が日本の都市部に於い…

古代チブーチャ文明と音楽(抄)

南米コロムビアの古代チブーチャ帝国で儀式や祭礼に用いられた楽器類については、未解明の部分が多い。ごく僅かだが壁画などから明瞭になった音楽的な知識は、木製の器具を擦り合わせ、共鳴させることによって楽器の用を為す習慣があったということのみであ…

楊叙

楊叙は、時には無邪気に私に笑いかけ、時にはハッとするほど大人びた色気を漂わせた。彼女は艶然と微笑んで、顔を膝丈ほどのスカートで隠そうと努力しながら、横になって大股を開いて私を挑発する。私は楊叙のかもし出す仄かな艶めかしさに抵抗する術もなく…

言葉に出して読みたい百選

「奥様とジヤズ Ⅰ」白金台中学校二年生 窓野雪夫

学校の春期休暇の宿題で、何か調べごとをすることになつたので、僕は奥様に相談しやうと二階の自分の部屋からトントントンと階段を降りて、奥様のお部屋のドアーをノツクしました。 「はあい」 といふ奥様のお返事がありましたので、唐松の巨大な一枚板で出…

「カゲロマ危機一髪」

カゲロマは蹌踉とした足どりだった。玩具の弓矢で獲った鶉を提げたイネルが、ちょこちょことカゲロマの後にくっついていた。 「ちゃん」 イネルの声は心配そうである。カゲロマは億劫そうに誰に答えるでもなく呟いた。 「色里で女を抱きすぎたわい。もはや萎…

「狂奔!乱功丸」

カゲロマは意味もなく怒り狂っていた。一族の熱い血潮がそうさせるのであろう。 わななきながら「ちゃん」と小さく呼ぶイネルの眼前にひろがる草原を、カゲロマはタッ、タッ、タッタッタッと一気に走り抜け、草叢から驚いて飛び上がる兎や猫、ひばり、ショウ…

「カゲロマの恋」

カゲロマは眉をしかめて唸っている。 カゲロマは眠っている。眠りながら苦悶している。 「カゲロマよ、カゲロマよ。お前はいつまでも放浪の旅を続けて、虚しくはないか、仕官の道を選んでひとところに落ち着くつもりはないか。其処でイネルと平和な家庭を築…

「カゲロマ月を見る」

「して、カゲマロ殿には彼奴ら殿のお命を狙う不逞漢どもから殿をお守り頂きたいのじゃ」 流浪の浪人、自らの定めはおろか、秘められた能力にすら無頓着な謎の浪人はカゲロマという。 生まれ落ちた時からの放浪人生、流れ流れる流木が岸に触れるように身を寄…

流浪忍者カゲロマ

「怪しき浪人」 風が枯れ木をかすめてヒューヒューと鳴る。見わたす限りひょろ痩せた枯れ木がちらほらとあるばかりの荒野を、髪を束ねもせず不精に伸ばした浪人風情と、年端のいかぬ子供が往く。 頭を稚児剃りにした子供は浪人の着流しの裾をつかんで、おぼ…

カゲロマ参上

テレビのしょぼい料理番組で知りましたが、 加計呂麻島 という島があるんですね。奄美大島。 カゲロマ島と聞いて、たちまち頭の中に「髑髏城」とか「まぼろし城」とか怪しい妖術使いの老人とか、白土三平の漫画チックな妄想が乱れ飛びました。カゲロマは遠く…

新釈日本語辞典

さし【刺し】挿すこと さし【尺】①ものさしを挿すこと。②口に挿すこと。 ざじ【ザジ】 「地下鉄の〜」御堂筋線梅田〜淀屋橋間のように地下鉄のよく揺れる区間で小悪魔のような少女に挿すさまを描いたヌーヴェルバーグ映画。全体が振動しているため、正確な発…

「奥様とマヌエラ」白金台中学校二年生 窓野雪夫

腎虚で大人しく寝てゐたら、とてもいやらしい夢を見てしまひました。其れは、奥様と上海旅行をした折に見た抜群に肢体の美しい踊り子マヌエラとそれはそれはいゝ事をする夢で、僕は夢の中でツイ勃起して仕舞ひました。 マヌエラと合体して腰を猛烈に動かして…

「奥様と蟷螂」白金台中学校二年 窓野雪夫

何ヶ月か休学する内にお腹の具合も元に戻つたので、僕は久しぶりに学校に通ふやうになりました。いつものやうに教科の予習を自室でしてゐましたら、下の階から奥様が 「雪夫さん、雪夫さん」 と呼ばはりました。僕は背筋がぞくつとして本当は行きたくはなか…

久しぶりの雪夫さん